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水虫・爪白癬

水虫・爪白癬
 
白癬菌が足の指や裏など皮膚の角質や皮下組織を侵食することで炎症などが起こる感染症です。一般的には水虫と呼ばれています。足の水虫を治療せず放置した場合、爪にうつってしまい爪水虫になってしまうこともあります。
 
白癬菌は普段は表皮の中に棲んでいますが、表皮や角層に白癬菌がいるだけでは症状はほとんどありません。しかし、角層の下の顆粒層まで進むと、白癬菌を排除するために免疫反応が働き、かゆみ水ぶくれなどの症状が出ます。
特に、高温多湿な環境が整ったとき、例えば、通気性の悪い靴を長時間履いたり、激しいスポーツをした後などに、菌が増えやすく、症状が現れることが多いです。

患者さんの多くは、治療の途中でかゆみなどの自覚症状がなくなると薬を塗るのをやめてしまいます。しかし、自覚症状がなくなり水虫が治ったと思っていても、まだ白癬菌が角層に残っている場合があります。そのため、時間がたつとじわじわと白癬菌が増えて再度症状が出ることもあります。 かゆみなどの症状が治まっても、皮膚が新しくなるまでの間、約2~3ヶ月以上は薬を使い続けることが大切です。白癬菌は症状が出ている範囲よりも広く存在することがあるので、薬を足全体に広く塗るようにしましょう。そして、一方の足だけでなく両足に薬を塗ることが重要です。

また、水虫になった人からはがれ落ちた角質の中の菌が、他の人の足に付着することで感染することもあります。このため、水虫の人がいる家庭では、家中に菌がばら撒かれてしまい、治療したにもかかわらず再感染することもあります。

しかし、菌が足に付着しただけで、必ずしも水虫になるわけではありません。菌が傷ついた角質から入り込み、増えやすい環境になったときに、初めて感染が成立します。したがって、薬をしっかりと塗り、足を清潔に保つこと、同居する家族全員が入浴して足を清潔に保つことが、治療と予防の鍵となります。

治療には、抗真菌薬を使います。最近は多くの効果の高い外用薬や内服薬なども発売され治療の選択肢も広がっていますので、お悩みの方はお気軽に御受診ください。
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