原発性腋窩多汗症とは、病気や障害などの問題がないのに脇から多量の汗をかく疾患のことを指します。シャツに汗染みができるくらい汗が出るのに、はっきりした原因が分からない状態が6ヶ月以上続いて、以下の6つのうち2つ以上の症状があるときに「原発性腋窩多汗症」と診断されます。

診断基準は以下の通りです：
1. 25歳以下で最初に症状が出る
2. 左右の脇から同じように汗が出る
3. 睡眠中は汗が出ない
4. 1週間に1回以上多汗の症状が出る
5. 家族にも同じ疾患の人がいる
6. 汗が多すぎて日常生活に困る

治療方法は色々あります。薬を塗る方法、脇に注射をする方法、手術で汗を出す指令を伝える神経を切る方法などです。また、内服療法やレーザー療法、神経ブロックなど他の治療と併用されることもあります。

当院では、塗り薬として保険適応のあるエクロックゲル（12歳以上）やラピフォートワイプ（9歳以上）を処方することができます。症状によっては、内服薬を処方することも可能です。

脇汗で困っている方は、お気軽にご相談ください。