メニュー

イボを伴う疾患

イボを伴う疾患

以下はイボができる皮膚疾患の一例です。


手足のイボ(尋常性疣贅)
これはヒトパピローマウイルスによる感染症で、治療を怠ると広がる可能性があります。手で触ってしまうことで別の場所に移ることや市販薬などを使って自宅で治療しあっかさせてしまうこともあるため注意が必要です。外見が魚の目やたこに似ているため、違いが分かりづらいかもしれませんが、尋常性疣贅は表面がざらざらしていて、少し削ると黒い点(ウイルスによって飛び出た毛細血管)が見られるのが特徴です。治療法は液体窒素でイボを凍結したり、皮膚を腐食させる薬剤を使ったりします。治療は1〜2週間に1回で、治癒までの期間は個人差が大きいですが、大体3か月から1年ほどかかる方もいらっしゃいます。

老人性イボ(老人性疣贅)
これは加齢によってできる良性の腫瘍で、高齢者によく見られます。色は薄茶色から黒色まで様々で手のひら足の裏以外の全身のどこにでもできます。脂漏性角化症とも呼ばれます。老人性イボは悪性化することはありませんが、炎症が起こったり見た目が気になるなど日常生活に支障が出たりする場合は治療をおすすめします。治療は液体窒素での凍結療法が基本ですが、時間のない方、液体窒素後の色素沈着が気になる方などは炭酸ガスレーザーによる焼灼(保険外)をおすすめしています。

みずいぼ(伝染性軟属腫)
伝染性軟属腫ウイルスを原因とする感染症でお子様によく見られます。ウイルスが皮膚の小さな傷や毛穴から侵入し、皮膚の細胞に感染します。感染した細胞内でウイルスが増えていきイボとなって皮膚にあらわれます。イボ自体は水が入っているような光沢のある柔らかいイボで、大きくなると中央におへその様なくぼみが出来ます。放っておくと増えることが多いため専用のピンセットで摘除しますが、痛みを伴うので当院では事前に局所麻酔のテープを貼ります。このイボは放置しても自然に消退していくと言われていますが、消退するまでに6カ月~5年ほどかかることや、その間に数が増え範囲が広がる可能性もあること、ご兄弟やお友達に感染させてしまう可能性があることから、数が少ないうちに摘除したほうがよいでしょう。

アクロコルドン・スキンタッグ(首のイボ)
首やわきの下に中高年気にできるイボは、主に線維腫という良性の腫瘍です。摩擦を受けやすい場所にできやすく、肌色~茶色の小さな突起です。これは摩擦や日光照射などによる皮膚の老化によるものです。早い方は30代頃からでき始め年齢とともに増えていきます。悪性化は見られないため放っておいても問題はありませんが、見た目や触感が気になる場合は、小さなはさみによる切除や液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザーによる焼灼が治療方法としてあります。
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME