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帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹を予防するワクチンは2種類あり、対象は50歳以上の方です。
ワクチンは帯状疱疹を完全に予防するものではありませんが、帯状疱疹を発症しないための選択肢のひとつになります。

弱毒化生水痘ワクチン
  • 小児の水痘予防ワクチンとして使用しています。
  • 2016年に50歳以上の方の帯状疱疹の予防に対しても承認されました。
  • 接種回数1回の皮下注射で、不活化ワクチン(シングリックス)に比べ低価格です。
  • 帯状疱疹の発症予防効果は50~60%で、帯状疱疹後神経痛の抑制効果も約60%と報告されています。
  • 効果の持続期間は5年前後です。
  • ステロイド剤、免疫抑制剤などの内服治療(=免疫抑制をもたらす治療)を受けている方には出来ません。
  • 副反応としてはワクチン接種による痛みや腫れなどの一般的なもの以外に、接種後1~3週間後に発熱や、3~5%に全身性の水痘様発疹がみられることがあります。
  • 費用 7700円(税込み)
不活化ワクチン(シングリックス)
  • 帯状疱疹の予防のための専用ワクチンで、2020年1月に発売となりました。
  • 接種回数2回(2~6か月の間隔)の筋肉内注射で、高価格ですが、予防効果は非常に高く持続期間も長期になります。
  • 2回接種による帯状疱疹の発症予防効果は、50歳以上は97.2%で70歳以上でも89.8%で、また帯状疱疹後神経痛の抑制効果も50歳以上は100%で70歳以上でも85.5%と高い効果が認められています。
  • 効果の持続期間は少なくとも9年間はあるようです。
  • 臨床試験の結果では、局所性(注射部位)の副反応の主なものは痛み(78%)、発赤(38%)、腫れ(26%)で、全身性の副反応の主なものは筋肉痛(40%)、疲労(39%)、頭痛(33%)でした。他のワクチンに比較して局所性副反応の頻度は高いですが、いずれも3日前後で消失することが分かっています。
  • 費用 22000円(税込み)

両者のワクチンの比較は以下のようになります。
「帯状疱疹になりたくない!」という人には高価ですがシングリックスを、「帯状疱疹は心配だけどそこまでお金をかけたくない。」という人には水痘ワクチンを提案します。

シングリックスの予防接種を希望される方は事前予約が必要です。

 

水痘ワクチン

シングリックス

ワクチンの種類

生ワクチン

不活化ワクチン

接種回数

1回

2回(2ヵ月空けて)

接種部位

皮下

筋肉内

予防効果

50~60%

90%以上

持続期間

5年程度

少なくとも9年以上

免疫抑制状態への使用

不可

費用

比較的安い

高い

長所

●1回接種で済む

●値段が安い

●予防効果が高い

●持続期間が長い

●免疫抑制状態でも接種可能

短所

●免疫抑制状態では接種不可

●持続期間が短い

●2回接種が必要

●値段が高い

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