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水ぶくれの治療について

水ぶくれの治療について

水ぶくれは、火傷や摩擦(靴擦れなど)、ウイルスや細菌感染によって皮膚の下層が損傷し、そこに体液やタンパク質が溜まった状態を指します。医学的には「水疱」とも言います。

以下に、水ぶくれを引き起こす主な疾患について説明します。

1. みずぼうそう(水痘): 全身に痒みを伴う水ぶくれが発生する感染症で、主に10歳以下の子どもに見られます。原因は水痘・帯状疱疹ウイルスで、感染力が非常に強いです。

2. 帯状疱疹:体の免疫力が下がると活動を再開する水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で、体の一部に痛みを伴う水ぶくれが発生します。発疹後も神経痛が続くことがあります。

3. 単純ヘルペス: 液体で満たされた小さな水ぶくれが現れる感染症で、感染力が強く再発する特徴があります。

4. 掌蹠膿疱症: 手のひらや足の裏に痛みを伴う水ぶくれが繰り返し発生する皮膚疾患です。

5. 火傷(やけど): 熱に接触することで皮膚が損傷する症状です。火傷の程度は接触時間と熱源の温度によります。

6. 伝染性膿痂疹(とびひ): 細菌が皮膚に感染し、水ぶくれやかさぶたが全身に広がる病気です。

7. 虫刺され(虫刺症): 虫に刺されると、その箇所に炎症反応が起こり、かゆみや赤み、水ぶくれなどの症状が現れます。

治療は、原因となる疾患や状況によりますが、大切なことは水ぶくれを無理に剥がさないことです。剥がすと傷口が広がり感染のリスクが高まります。また、自然に水ぶくれが割れた場合は、傷口を清潔に保つことが重要です。消毒液や清潔なガーゼで覆うなどして感染を防ぎましょう。そして、適切な治療を受けるために、専門家に相談することも必要です。

みずぼうそうや帯状疱疹、単純ヘルペスなどウイルス性の疾患では抗ウイルス薬の服用が、とびひなどの細菌感染では抗生物質の使用が、それぞれ必要となる場合があります。また、火傷の場合は、やけどの程度により、自宅での冷却や保湿ケアから、医療機関での処置や入院治療まで幅広く対応が必要となります。

皮膚疾患においては、正確な診断と適切な治療が重要ですので、症状が見られたら皮膚科医に相談することをお勧めします。そして、特に再発する水ぶくれ、治らない水ぶくれ、広範囲に広がる水ぶくれ、痛みを伴う水ぶくれなどの場合は、必ず医療機関にご相談ください。

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