日本脳炎
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスによって引き起こされる感染症で、蚊を介して人に感染します。感染しても症状が出ないことが多いですが、発症すると高熱、意識障害、麻痺などの重い症状が現れることがあります。特に高齢者や乳幼児は重症化しやすく、後遺症が残ることもあります。しかし、日本脳炎ワクチンを接種することで、日本脳炎の発症を予防することができます。当院では、お子様から大人の方まで、日本脳炎ワクチンの接種を行っております。ワクチンの種類や接種スケジュールなど、ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
日本脳炎の症状について
日本脳炎ウイルスに感染しても、ほとんどの人は症状が現れません。しかし、感染した人の0.1~1%程度が日本脳炎を発症すると言われています。日本脳炎の主な症状は以下の通りです。
- 高熱(38℃以上)
- 頭痛
- 吐き気・嘔吐
- 意識障害(意識がもうろうとする、昏睡など)
- けいれん
- 麻痺(手足が動かしにくい、力が入らないなど)
これらの症状は急激に現れ、進行することがあります。特に、高齢者や乳幼児は重症化しやすく、死亡するケースもあります。また、後遺症として、麻痺、知的障害、性格変化などが残ることもあります。
日本脳炎の原因について
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを持つ蚊に刺されることで感染します。日本脳炎ウイルスは、主に豚などの動物の間で感染を繰り返しており、蚊がこれらの動物を吸血する際にウイルスを媒介します。人が蚊に刺されることで、ウイルスが体内に侵入し、感染が成立します。
日本脳炎ウイルスを媒介する蚊は、主にコガタアカイエカという種類です。コガタアカイエカは、水田や沼地などの水たまりで発生し、夕方から夜にかけて活発に活動します。
日本脳炎は、主に夏から秋にかけて発生します。これは、蚊の活動が活発になる時期と一致しています。
日本脳炎の治療法について
日本脳炎に対する特効薬はありません。治療は、症状を緩和するための対症療法が中心となります。具体的な治療法は以下の通りです。
- 安静・保温
- 十分な水分補給
- 解熱剤の使用
- けいれん止めの使用
- 呼吸管理(人工呼吸器の使用など)
- 脳圧を下げるための治療
重症の場合には、集中治療室での管理が必要となることがあります。早期に適切な治療を行うことで、後遺症のリスクを減らすことができます。
予防接種の方法
乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンを使用し、以下のとおり接種します。
【標準スケジュール】(1期:生後6か月~90か月未満/2期:9歳~13歳未満)
(1)「1期初回(1)」を接種後、6日~28日の間隔をあけて、「1期初回(2)」を接種します。
(2)「1期初回(2)」接種後、おおむね1年後に「1期追加」を接種します。
(3)「1期追加」接種後、おおむね5年後に「2期」を接種します。
【無料で受けられる期間】
1期接種:生後6か月以上7歳半未満(7歳6か月になる日の前日まで)
2期接種:9歳以上13歳未満(13歳の誕生日の前日まで)
ワクチンの副反応
発熱や接種部位の腫れや痛みなどの一般的な副反応が報告されています。
また、極めてまれですが、重い副反応として、ショック、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎・脳症、けいれん、急性血小板減少性紫斑病が報告されています。
※なお、ADEMや脳炎・脳症の発症は日本脳炎ワクチンに特異的なものではありません。
これらの発症の原因は、感染症の発症後やその他のワクチンの接種後、またはそれ以外の場合もあります。
日本脳炎ワクチンの料金について
無料で摂取できる期間は以下の通りです。
1期接種:生後6か月以上7歳半未満(7歳6か月になる日の前日まで)
2期接種:9歳以上13歳未満(13歳の誕生日の前日まで)
さいたま市の日本脳炎予防接種について詳しくは下記を参照お願いします。
任意接種(自費)の場合の費用
| ワクチン名 | 料金(1回あたり) |
|---|---|
| 乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン | 7,230円(税込) |
※ 接種回数や接種スケジュールについては、年齢や過去の接種歴によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
日本脳炎ワクチンについてのよくある質問
Q1. 日本脳炎ワクチンはいつ接種すれば良いですか?
A1. 日本脳炎ワクチンは、第1期として生後6か月から接種できます。標準的な接種スケジュールは、3歳から1回目の接種を開始し、6~28日後に2回目の接種、約1年後に3回目の接種を行います。その後、9歳で第2期として追加接種を行います。
Q2. 日本脳炎ワクチンには副作用はありますか?
A2. 日本脳炎ワクチンは、比較的安全なワクチンですが、まれに副作用が現れることがあります。主な副作用は、接種部位の腫れや赤み、発熱などです。これらの症状は通常、数日以内に自然に治まります。まれに、重いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることがあります。接種後30分程度は、院内で様子を観察するようにしてください。
Q3. 日本脳炎ワクチンは大人も接種できますか?
A3. はい、大人も接種できます。特に、海外旅行で日本脳炎の流行地域に行く予定のある方や、過去に日本脳炎ワクチンを接種していない方は、接種をおすすめします。
当院における日本脳炎ワクチンの診療について
当院では、日本脳炎ワクチンの接種を積極的に行っております。ワクチンの安全性には十分配慮し、接種前の問診や診察を丁寧に行い、患者様一人ひとりの状況に合わせた接種スケジュールをご提案いたします。また、接種後のフォローアップも行っておりますので、安心してご相談ください。
院長より
日本脳炎は、重症化すると後遺症が残ることもある怖い病気ですが、ワクチンで予防することができます。お子様はもちろん、大人の方も、日本脳炎ワクチンを接種して、日本脳炎から身を守りましょう。当院では、地域の皆様の健康をサポートするため、予防接種にも力を入れております。ご不明な点やご不安なことがございましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。私たちは、皆様が安心してワクチン接種を受けられるよう、丁寧な説明と安全な医療を提供することを心がけております。ぜひお気軽にご来院ください。
